塾の日記 2025年3月23日|日曜日
2025 2/23-3/15
2025年2月23日(日)
晴
2月下旬の三連休。
今日も朝から中3塾生が集中して模試を解く。
ここ数週間は入試予想問題と称した各種問題や入試問題。
何回も行ってきた予想模試も今日で最後。
完璧に調整した。
いよいよ2-26の愛知県公立高校入試を迎え撃つ。
受験生の表情を見ると一様に良き。
ここ一週間の平日の授業は、夜は早目に終わり朝方の頭脳に切り替わっている。
本日で長かった入試対策授業も終わり。
夏休みの夏期講習からずっと入試対策をしてきたので、実に半年以上駆け抜けたことになる。
並行して学年末テスト対策の勉強会も週末に中1と中2に行っている。
この2月はずっとテスト勉強会が続いた。
最後がS中学校だけ残った。
この中学校だけがなぜか他中学の日程より遅めで、2月最終週の三連休後にずれ込んでいる。
塾泣かせではある。
来週からは教養堂としては新学年の新年度がはじまる。
これまで中3生が教室の重鎮として存在感を示してきたが、入試後は授業がないので教室の雰囲気も変わるだろう。
名主の交代である。
今度は現中2生が新中3生として、教養堂の雰囲気を作り上げていくことになる。
どういう一年になるか、楽しみではある。
毎年違う年になる。同じ年はない。
終わりと始めの境界。
すでに日中は陽射しも明るく春の兆しを感ずる。
朝、教室に来る前に車中で久しぶりにかける。
「春夏秋冬」 (泉谷しげる) 1972年
春をながめる余裕もなく
夏をのりきる力もなく
秋の枯葉に身をつつみ
冬に骨身をさらけだす
今日ですべてが終わるさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてが報われる
今日ですべてが始まるさ
2025年2月25日(火)
晴
本日より新学年として移行する。
昼間、教室の大掃除。
1階の書籍類と教材を2階に移動。
知らぬ間に書籍が増えている。
やがて教室も書籍で傾いてしまうのではなかろうか。
今年は中学生の教科書改訂年につき、教材も入れ替えがある。
潔く処分するのも多々あり。
掃除は今春、大学生になる卒業生Iさんに手伝ってもらう。
Iさんは教養堂開塾1年目に小学6年生で入塾。
とても助かる。
今年度より学生スタッフとして、授業の補助にも入ってもらう。
夕方、高3塾生が大学進学決定により報告に訪れる。
南山大学に進学。
おめでとう。
中2から通塾。
頑張り屋さん。
体験記を書いてもらう予定。
新中1生の英語授業開始。
母音の発音を徹底的に慣れてもらう。
夜、新中2。
現中3生は入試前日により授業はなし。
些か教室に寂寥感有り。
S中の学年末テスト対策授業と分けて、テスト終了組とカリキュラムを変える。
テスト終了組から順次、現学年までの総復習を開始する。
又、数検の過去問を実施する。
他に、空間図形などを取り扱う。
2025年2月26日(水)
晴
愛知県公立高校入試日。
正午より教養堂在。
授業準備と入試問題を解く。
そうこうする間に15時半を回る。
入試が終わる時分だ。
入試の後、自己採点においでと声をかけておいた。
教室の外で自転車のスタンドを立てる音がする。
“奴さんたち、おいでなすったな。”
いよいよ戦士の帰還である。
三々五々次から次へと中3受験生が帰ってくる。
一様に晴れがましい顔。
これは手ごたえがあったのだろう。
正解片手に自己採点していく。
最後の塾生が自己採点を終えたのは20時過ぎであった。
いろいろ入試問題への感想を聞いた。
「英語のリスニングの形態が変わって驚いた。」
「歴史の選択問題で『もっとも遠い年代は?』を読み間違えてしまった。」
「理科の太陽光パネルは直前にやったのでできた。」
などなど。
ずっと国語が苦手な男子君、冬の猛特訓で急上昇。
結果的に国語が一番取れて、成績が安定。
入試でも国語が一番救ってくれる教科になった。
小生としても、国語の指導法に一段と自信を深めた。
全員、昨年の入試問題の得点より上昇。
心配していた時間切れというのもなかった。
これで現中3生とは合格発表日の3月11日まではお休みである。
発表日には全員集合ということになる。
ずっとほぼ毎日、顔を突き合わせていたのだから、なんだか寂しい。
夕方
小学生授業
いずれも学年末の総復習。
小5Mさん。
思考力問題の整数順列系の問題でかなりの難問を喰らいついて、力技で正解までに至る。
この根性に頭が下がる。
しかもしっかり整数の規則性を自ら発見し効率よく計算する解法を見い出す。
大いに誉める。
帰り際にお迎えのお母様にも立ち話でご報告。
彼女氏、晴れがましい表情で帰る。
夜
中3
現中3から新中3へ。
個別にカリキュラムを進める。
学年末テストの結果もほぼ出そろった。
冬期講習に入塾した塾生達は大幅得点UP。
いずれも5教科100点以上は上昇。
1学期に入塾した子も結局、この1年間ずっと成績が上がり続けている。
まだまだみんな上がる予感がする。
定期テストの得点が一気に上がると、モノの考え方、勉強の仕方、自分への信頼感などが変化する。
2025年2月27日(木)
晴
午後
続々と新年度の教材が届く。
たちまち段ボール箱だらけになる。
箱から出して机に並べる。
万里の長城のようになる。
これを塾生に今日から配付。
また新しい一年を共に過ごすテキストたち。
新年度は教材を昨年より一新。
細かく選定した結果の推しのテキスト。
夕方
小学生の元気の良い挨拶で、教室に活気が出る。
塾長は聞き役だ。
彼・彼女氏から今日の気持ち、出来事、口から出てくる様々な事を聞く。
時にはうなづき、時には驚く。
話を最後まで聞く。
この時間をとても大切にしている。
それが本当の国語の、もっと言うと思考力の養成につながるからである。
夜
今日も新中3の個別対応。
徹底的に英語の基礎を鍛えている。
木曜に入ってくれる講師のYさんも対応がいい。
かつての教え子である。
教養堂開塾初年度の中3生であった。
S中のテスト対策も最終日。
これで2月初頭からはじまった定期テスト期間も終わりを告げる。
来週からは本格的に実力養成の授業を開始する。
高校生の個別指導を担当してくれた大学院生のSさん。
本日で授業最終日を迎える。
足かけ4年しっかり勤めあげてくれた。
春からは企業に勤めるといこうとで、2月でお別れである。
選別にネクタイをプレゼントする。
別れと出会いの季節である。
2025年2月28日(金)
曇時々雨
今シーズン初めてコートなしで出勤。
昼間はやや暖かい。
夕刻、小学生授業。
子どもたちからは、小学6年生を送る会の話題が出る。
出し物やダンスをした話など。
違う小学校でも同時多発的に行われているようだ。
子どもたちにとって自ら表現することはとても刺激のあることらしい。
個別演習。
読書の時間。
百人一首暗唱。
夜
新中2
空間図形の技シリーズ。
複数の解法を考察する。
三角錐の表面積。
個別演習。
新中3
学年末テストの順位の報告を受ける。
現在判明した分、全員上昇。全員過去最高順位をマーク。
心地良き。
理科の低気圧と日本の天気。
偏西風について。
風船爆弾と風船おじさん。
低気圧移動と太平洋フェリー、新幹線の話。
陸風と海風。
朝凪と夕凪。
授業終了後、教室の片付け。
近々、椅子を全面的に入れ替えようかと思案中。
教室を閉めた後、
本日公開初日のボブ・ディランの自伝的映画「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」の深夜上映に赴く。
2025年3月4日(火)
雨
午後、事務作業。
経理処理と春期講習準備。
夕方
小学生授業
終日雨。
久しぶりに傘立てを玄関先に置く。
火曜の本日は塾生も多く、サポート講師の手を借りて切り盛り。
個別カリキュラム。
百人一首暗唱。
読書指導。
夜
中2授業
雨が降り続き、冷える。
冬に逆戻りの様相。
風邪で欠席数名。
英語の総復習の続き。
数学のデータ。相対度数、累積相対度数、平均値、最頻値など。
be動詞の 過去形 過去進行形。
個別演習。
3月は現学年の残り単元の消化と総復習に充てる。
今のうちに各自の弱点補強を徹底的にする。
新学年の予習は春期講習から。
春期講習から授業の進め方を抜本的に変える予定。
2025年3月5日(水)啓蟄
雨のち曇
午前中
教室の備品の買い出しと書店巡り。
教材と教具を見て歩く。
ネット書店での探し物は暗闇の中を懐中電灯の明かりを一人照らしながら進むのに対し、
リアル書店での探し物は日中の青空市場で明るい呼び声に誘われながら進むのに等しい。
教具の方は残念ながら今回は目ぼしいものはなかったが、書籍の方は偶然にも良本2冊と出会えた。
勉強法に関する本と数理法則に関する本で、いずれも今後の授業に役立ちそうなものである。
入試シーズンが終わる中、余裕が出てますます読書欲が高まりつつあり好奇心をくすぐられる。
この時期の読書は、新学期に備えるためのいわば、土を耕すのに似ている。
午後
教養堂にて事務作業。
休憩がてら、近所に新しく開店した喫茶店に行く。
おすすめのトアルコ・トラジャコーヒーを飲む。
インドネシア産のコーヒー豆。
夕方
小学生授業
新中1生に、鴻上尚史 著 『「空気」を読んでも従わない』(岩波ジュニア新書)を扱う。
雨があがる。
夜
中3授業
テスト期間を経て全員足並みが揃う。
数学 「箱ひげ図」
社会「日清・日露戦争」
ここで少し愛知県公立高校入試に触れる。
今年の入試問題では、ちょうど100年前に在任した愛知県出身の総理大臣加藤高明に関連する内容が出た。
加藤高明内閣は大正15年、ぎりぎり昭和になる前の内閣。
同じく愛知県出身の総理大臣はもう一人、海部俊樹。
こちらは、昭和が終わった直後の平成元年8月からの総理大臣。
愛知県出身の総理大臣はこの2人。
2025年3月6日(木)
晴のち曇
2日ぶりに晴れ間が見えたが昼過ぎから曇りとなった。
この時期特有の風が冷たく強い。
いわゆる「伊吹おろし」で、北西から冷たい風が吹く。
晴れ間から、雪をかぶった伊吹山の稜線がくっきりと映える。
夕方
小学生授業
夜
中3授業
個別演習時間。
後半 歴史 「日露戦争〜辛亥革命〜田中正造」
回覧資料
・記念艦「三笠」からZ旗のレプリカ
・安重根記念館の日本語版パンフレット
・台湾100元紙幣 孫文の肖像
・孫文の中山服の系譜の画像
2025年3月7日(金)
晴のち曇
夕方
小学生授業
中学校の頃の塾生が遊びに来る。
高校を卒業し大学進学へ。
懐かしい顔。
3年前の高校受験時はまだコロナ禍。
ほぼマスク顔しか見ていなかったので、逆に新鮮。
夜
中2
地層と柱状図
回覧資料
・甑島の断層クルーズのガイドブック
・アンモナイトの化石
・サンヨウチュウの化石
・サンゴ実物
・むかわ町立穂別博物館パンフレット
・桜島の軽石
中3
英語長文の精読
和訳添削
2025年3月11日(火)
雨
終日雨で冷え込む。
本日は愛知県公立高校入試の合格発表日。
午後に結果報告を待つため教室を早めに開ける。
毎年の事とてこれだけは馴れぬ。
午後
14:00過ぎから塾生が結果報告に来る。
一人ずつ入試結果を聞く。
みんな、LINEやメールではなく直接、口で合格を伝えたいようだ。
一人ずつ、教養堂の扉を開けて入って来る。
そこからの、
「合格しました!」
の第一声の間が、実に長い。
結果、全員第一志望校合格。
身体の力が一気に抜ける。
長かった。
これまでの道のり。
小学生から見て来た塾生もいる。
ここに至るまでの道のり。
本当に長かった。
毎年恒例の受験体験記を書いてもらう。
みんな真剣に書いてくれる。
嬉しい。
追々、こちらのブログ掲示板で少しずつご紹介したい。
夕方
小学生授業
夜
中2授業
3・11のこと
英語の総復習
柱状図の応用問題
干支と方角、時、鬼門について
2025年3月12日(水)
霧雨
夕方
小学生授業。
思考力検定の結果を返却。
それぞれの級の合格証を渡す。
思考力検定は年2回実施。
次回は7月。
小4生に都道府県名の練習。
漢字でしっかり書けている。
夜
中3
歴史の総復習を開始する。
本日から、春休みをはさんで毎回歴史授業。
今回は授業方針を変える。
久しぶりに自作の「時代の唄」を披露。
調子に乗って、「Part2」も歌う。
歴史では、教科書の読み込み方も伝授する。
教科書、つまり資料を基に考察する力を身につけさせたい、というのが教養堂の授業方針の一つである。
回覧資料
・群馬県岩宿遺跡出土の黒曜石の「打製石器」レプリカと実物黒曜石
・東京国立博物館「縄文展」「はにわ展」の公式書籍
・長野県尖石遺跡出土の「仮面土偶」素焼きレプリカ
・埼玉県熊谷市出土の「片手を上げて踊るはにわ」の素焼きレプリカ
・金印「漢委奴国王」の実物レプリカ
・埼玉県稲荷山古墳出土の 「金錯銘鉄剣」の実物レプリカ
・世界遺産「大仙古墳」のパンフレット資料
・「おくたび」からの画像多数
2025年3月13日(木)
曇のち晴
日中
春期講習の準備
書架の整理
夕方
小学生
読書指導のつづき。
小6生の1人、読書中にひとり笑いが起きる。
本の世界観に入り込んでいるものとし安堵す。
余、あえて反応せず。
他塾生も各々読書に集中しているので、勿論全員スルー。
寝言みたいなものか。
他、個別演習。
夜
中3生
歴史授業つづき。
個別進度。
新規説明会と新規手続きの予約ラッシュ。
今年もおかげさまで我が教養堂に興味をお持ちいただきお越しいただけることに感謝しかない。
通塾範囲も広がり尾張北西部全域からお越しになる。
ご期待に応えるべく、全力で指導にあたらせてもらう決意を新たに誓う。
また新しい年度が始まる。
2025年3月14日(金)
晴
日中、風は強いがすでに春の陽気。
午後、事務作業。
春期講習の準備。
入塾面談数件。
夕方
小学生授業
半袖姿の小6、花粉症始めの小5、春爛漫。
ティッシュ箱大いに稼働。
小4君。
漢字教材を一冊全て仕上げた。
二回りして、余白にも所々間違えた漢字の練習の跡。
使い切った教材に誇らしげだ。
この辺りの充実感はタブレットでは難しい。
授業終了後、塾生を見送り、玄関に出る。
西の空を見ると、日没寸前の薄明の紫色。
振り返って東の空を見ると、金色の満月。
夜
授業中、目に涙を溜めた塾生数名。
余の講義に感涙にむせびながら聴講している。
……訳ではなく、花粉症という。
冬去りて 春来たりなば 花粉症
しづ心なく 鼻の散るらむ
教養堂主人
中2
英語の総復習。
英単語総チェック。
中3
歴史授業のつづき。
奈良〜平安時代
逸話
・菅公と江南北野天神社
・朝廷vs蝦夷 蝦夷側からの史点
・辺境論
・平将門公の首塚
・浄土信仰
・厳島神社のしゃもじとゼレンスキー
歴史については常に現代にフィードバックして考えられるような発問を繰り返す。
史実を検証することで、状況判断の感度を磨く。
蝦夷側から見た史点をみんなに考察してもらう。
中央と辺境それぞれの見方があることを示す。
回覧資料
・高野山金剛峰寺に関する資料
・宇治平等院鳳凰堂に関する資料
・厳島神社のしゃもじ
2025年3月15日(土)
曇のち雨
昨日の陽気はどこへやら。
寒さが戻って、冬の逆襲。
本日は授業なし。
終日、新学期の個別入塾説明会。
1件につき1時間枠で設けている。
個別の予約が立て続けて入っているので、配付資料を順番に準備する。
新たな出会いの第1歩となるので、説明には集中して臨む。
お越しになった方の中で、
「きれいで整っているお教室ですね。」
とお褒めの言葉を頂戴する。
恐縮しつつ、内心嬉しい。
学び場には最低限の簡素で清潔な空間が求められる。
日々の整頓は欠かせない。
説明会の待ち時間の合間に、
ホームページのブログ『ロックで学ぶ英語』シリーズの「受動態」編を書き始める。
5曲の選定作業をする。
4曲は以下のバンドの曲。
The Rolling Stones
The Animals
The Band
The Stone Roses
4曲までは絞り込んだが、あと1曲の選定に悩む。
ブログ記事の完成まではもう少しかかりそう。
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- [教養堂日乗]
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