塾の日記 2020年12月2日|水曜日
2021年度 中学校教科書改訂 教材展に行きました。
名鉄名古屋駅の地下から地上に出ると、
真っ青な空!
12月の初旬の乾燥した透き通るくらいの高い髙い空です。
左上:JRセントラルタワーズ
左下:大名古屋ビルヂング
右下:ミッドランド スクエア
12月の青天
ここ1か月は、
中学高校とテスト期間だったため、江南市の教養堂にずっとこもりっぱなしでした。
今日は、
名古屋の教材会社の新年度の教材展があるため、久しぶりに江南市から名鉄犬山線で名古屋に出てきました。
伊吹おろしの寒い風が濃尾平野を覆うまでの束の間の、貴重な青天でしょうか。
2021年度は教科書改訂の節目の年
2021年度は、
中学校の教科書の改訂の年にあたり、塾で使う教材を出版する教材会社もそれに備え、各社テキストを一新させます。
そういう時に、
各教材会社は塾の先生対象に、教材展を例年より力を入れて開きます。
見本の教材を直に手に取って吟味できる、教材通の人には楽しみなイベントの一つです。
例えるなら、卸売り市場へ行って、初物の魚を見に行くような感じ。
もしくは、
料理人が休日に直接現地に行って、農家の人にあって食材を味わう、
そんな感じでしょうか。
畑から出て来たばかりの土のついた人参を齧って、
「うーーん、今年は甘みが深いですね~。」
みたいな感じ。
見本のテキストを手に取って、
「うーーん、このテキストのここの改訂、いいですね~。」
みたいな感じ。
ただ今年は、
新型ウイルスの影響で、WEBを通しての紹介に留める会社も多く、なかなかこうして出向く機会も少なくなりました。
今日は名古屋の教材会社が直接開いてくださるとのことで、年内としては珍しく、早速、足を向けました。
三密を防ぐため会場も余裕があり、いつもよりじっくり見ることができました。
教養堂の使用教材を吟味
教養堂の指導方針の一つに教材の使い方があると思います。
基本的にコレ!
と思った教材は徹底的に使い倒したいと考えております。
良い教材の定義はいろいろあります。
でも使うのは、塾生なので、子どもたちとの相性もあります。
見本の教材を手に取って、あの子はこの教材はこのレベルまで行けるな、この子はあちらの教材の方が良いかな、とかいろいろ頭でシミュレーションを立てます。
これをイメージするときがけっこう楽しい時間なんです。
ですから、
良い教材でも使う子によって、
毒にも薬にもなる時があって、
その「読み」が塾講師の腕の見せ所でもあります。
教養堂では、教材・テキストの選定には念には念を入れてその配合を確認しています。
これだけは、
「秘伝のたれ」ではないですけれど、
塾の個性が出るところでもありますし、
マネができない所でもありますね。
同じ教材でも指導する側でまるっきり効果が違いますし、
教わる側はなおさら違います。
教材を生かすも殺すも、
指導する者と、される子どもたち、そして使い方なのです。
この使い方が、「肝」になります。
そして、
ただただ効果的な使い方を教えてくれるのは、
その教材を使う目の前の塾生の子どもたちなんです。
教養堂では、
教材に子どもを合わせる部分もありますが、
大体において、子どもに教材を合わせることが多いです。
素材を生かすのは塾講師の腕の見せ所でもあります。
簡単でもダメですが、難しすぎるのもダメで、
本当に微妙な調合が求められます。
自分オリジナルの塾を運営している者にとって、
教材選びは醍醐味です。
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