こんな話  2020年9月9日|水曜日

群馬県 岩宿遺跡を訪ねて

群馬県 岩宿遺跡

歴史の教科書の初めに出てくる岩宿遺跡

念願の旧石器時代の遺跡、群馬県の岩宿遺跡を取材しました。

 

戦後まもなく納豆の行商をしていた、アマチュア考古学者の相澤忠洋氏(1926-1989)によって発掘されました。

まだ二十歳そこそこの一青年によって発見されました。

 

ちなみに、地元の子どもたちや中学生、若者によって偶然発見される考古学の遺跡は多いです。

やはり好奇心旺盛な若者の方が発見しやすいのですね。

 

3万年ずっと地中に眠り続けていた黒曜石の矢じりが、ついに現れたのでした。

ここから、日本にも縄文時代以前の旧石器時代の存在が初めて確かめられました。

 

人の手が加わった黒曜石の矢じり

発見された矢じりの展示物を見ると、

透明の部分と黒色の部分があるきれいな黒曜石で、丁寧に削った痕跡もあり、確かに人の手が加わっていたものでした。

撮影禁止でしたのでここでご紹介できないのが残念です。

 

黒曜石を割って、矢じりに加工する動画が館内でも紹介され、とても分かりやすいものでした。

黒曜石に目をつけた旧石器人はやはりかしこいです。

 

このような旧石器時代の遺物がまだまだ日本の土中には眠っているのだと想像します。

 

さっそくお土産を購入

ちなみに売店でこの「矢じり」のレプリカの販売はないか伺いました。

精巧なレプリカがもし土の中に捨てられてしまうと、

考古学上面倒なことになるので、あえて全く同じものは販売していないとのこと。

 

なるほど。

そこで記念に、教養堂の備品として、加工する前の本物の「黒曜石」のサンプルと、レプリカのガラス製、緑色の「矢じり」を買いました。

 

 

 

 

 

 

 

地層から

上記の地層は実際に岩宿付近ではぎ取った本物の地層です。

岩宿遺跡は、この地層の真ん中の、黒い筋のところの前後から大きく2つの地層(岩宿Ⅰ・岩宿Ⅱ)から出ています。

長い年月、岩宿付近には旧石器人が住んでいたことが分かります。

 

理科の授業にも結び付きますが、浅間山などの噴火から積もった「凝灰岩」の層もあります。

また、もう一つ「凝灰岩」の層がはっきりわかるところがあります。

 

館内の方にうかがうと、

「この層は、姶良火山の噴火のそうですね。」

とのこと。

 

鹿児島の錦江湾を作ったカルデラ噴火の姶良火山の火山灰が、ここ群馬県の岩宿遺跡にも降り積もっていた痕跡がはっきり分かります。

 

 

 

 

【旧石器時代 岩宿の家】

ただ今、入居者募集中!

 

築30,000年。
移動式テント。

天然素材・日本製

 

 

大人4人で2時間もあればすぐ組み上がります。

 

オオツノジカ40頭分の天然皮を熟練の旧石器人が編み上げた逸品。

夏涼しく冬暖かい。

 

ヒョウ柄の流行を3万年先取り。

 

もれなく同じオオツノジカから作り上げた毛皮上下と帽子をプレゼント。

 

これで冬も十分快適に過ごせます。

 


浅間山まで徒歩丸1日。

 

噴火が間近で見られますが、大噴火の場合はテントをたたんですぐ避難が可能です。

 

近くの森で、黒曜石が取れ放題。

矢じり作りに好都合。

 

隣の森に行けば、クルミ・キイチゴもどっさり。

すぐ足をのばせば、ナウマンゾウやヘラジカにも出会えます。

たんぱく質の補給に最適。

 

お問い合わせ、お申込みは岩宿の族長まで。
縄文人が活動する前に、お早目に。

 

 

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