勉強の話  2023年12月2日|土曜日

私立高校入試の市販過去問題集 取扱い要注意

入試を控えている中3受験生は、併願先の私立高校の入試過去問を解く時期に入ります。

 

過去5年分などの過去問題集が市販されているので、皆さんそれを購入されることでしょう。

教養堂でも、塾生各自が各々の受験校の過去問を解きます。

その後、質問を受けて対応します。

毎年のことながら、これらの市販過去問題集は取扱いに注意が必要です。

 

注意点は、その問題集の「解答」と「解説」。

過去問を販売している出版社はいくつかあります。

各社それぞれ「解答」や「解説」を独自で作成しておりますが、当然違いがあります。

 

もともと私立高校では「解答」を公表していない高校もあります。

したがって、各出版会社のもとで、誰かが作成したものを載せているわけです。

これが結構、間違いが多いのです。

 

「解説」に至っては、わざと回りくどい解き方を紹介しているのではないか、と勘繰りたくなるくらいの悪手が書かれているところもあります。

 

「過去問集」は、毎年受験生が買うものの1回限りなので、売ったらそれまで、訂正も効かない市場です。

これが公立高校のように解答が公表されていれば、少しは良いのですが、私立高校となると公表されていない高校も多く、チェックのしようがありません。

 

 

今日も、自己採点をした塾生の答案をチェックしてみたら、その過去問題集には、ある年度の国語の入試問題の解答が、合計4か所間違いがありました。

 

塾生が持ってきたものを見たら、この正解例はどうも違うなと瞬時に感じました。

念のため別の出版社数冊のものとすり合わせてチェックしたところ、やはりその正解例が誤りでした。

 

1点の差でも一喜一憂する大切な入試直前期。

過去問を販売している出版社には、しっかり仕事をしてほしいと思う次第です。

 

入試過去問題集を購入して試しに解いている受験生のみなさん。

取扱い要注意です。

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