塾の日記  2018年10月12日|金曜日

月光

『静夜思』 李白

 

牀前看月光   牀前 月光を看る

疑是地上霜   疑うらくは 是れ 地上の霜かと

挙頭望山月   頭を挙げて 山月を望み

低頭思故郷   頭を低れて 故郷を思ふ

 

唐の酔いどれ詩人、李白が残した五言絶句。

秋の夜長にぴったりの漢詩です。

 

(口語訳)

寝床にさしこんできた月光を見ると

まるで地上に降りてきた霜かと見間違えるほど、あたり一面、白く輝いている

振り仰いでは山上の月を眺め

うつむいては故郷の過ぎし日々を思い出す

 

 

 

今、教養堂で小学生と一緒にこの漢詩を暗唱しています。

この漢詩にぴったりな曲が、ピアノソナタ「月光」です。ベートーベン版とドビュッシー版どちらもいいですね。

 

で、塾生には、あるいは卒業した塾生には、月光の下で思い悩む時期があるかもしれませんが、その時はとことん悩み抜いてほしいです。

そんな時期を孤独に過ごすのも悪くありません。

とことん落ちるところまで落ちて考える。

もうここまでか。

と思ったら一転、精神を開放させるのです。

 

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