勉強の話 2019年2月1日|金曜日
新中1に聴かせたい!はじめてのビートルズ TOP5
この春、中学校に入学する新中1生に、もしはじめてビートルズを聴かせるのなら、何が良いかな?とふと考えてみました。
そこで、英語の基本が学びやすく、聴きやすい曲であることを前提条件に、個人的な趣向で選曲しました。
ちなみに英語圏でコミュニケーションする時には、ビートルズをはじめとする世界的なロックバンドについての素養はとても役に立ちます。
それでは発表します。
第5位
『All Together Now』1967年
ビートルズが作った、幼児向けのお遊びソングです。ポール・マッカートニー作。
アルファベット、数字、色などの基本的な用語が楽しく学べます。
いかにもポールらしい遊び心いっぱいの明るい歌です。
英単語を続けて発音するリンキングの練習には、この曲は最適です。
第4位
『There’s A Place』1963年
ビートルズのデビューアルバムにおさめられた、ジョン・レノンとポール・マッカートニー共作の暗めのラブソング。
非常に内省的な詩ですが、このような心の内面に入っていく歌詞は、これから「荒野の10代」が始まる中1生にぴったりなんです。
There is ~は、中2で出てきますが、「~がある」という言い回しは早目に覚えておいて損はありません。
リズムにどう歌詞が乗っているか、英語ならではのノリが体感できる曲です。
第3位
「Taxman」1966年
ビートルズ中期の名盤「リボルバー」の最初を飾る風刺の効いた名曲。ジョージ・ハリソン作。
ジョージのリードボーカルと、ジョンとポールによるコーラスの掛け合いから、英語が飛び込んでくるような感覚になります。
中2レベルの文法が目白押しですが、予習には良いです。
95%の高税率を皮肉った諧謔精神など、イギリス人らしい一曲。
年齢を重ねるにしたがってジョージの良さがわかってくる気がします。
第2位
「Lucy In The Sky With Diamonds」 1967年
ビートルズ中期の傑作コンセプトアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」から、ジョン・レノンの才気ほとばしる突き抜けた一曲。
英単語の日本語訳はあらかじめ知らせおいて、曲が進むのと同時に英語の歌詞をひろっていくようにします。
つまり英語の語順として、そのまま理解してイメージします。
「ルーシーがね、お空で、ダイアモンドつけてね……」こんな感じです。
前置詞がすごく出てくる曲なので、スラッシュ・リーディングという読み方の練習に最適です。
前置詞のつなぎ方、単語から広がるイメージを頭に描くようにすると、カラフルな世界が広がります。
この曲を本当に味わうことができるのは、柔軟な思考の素地がある、10代前半の子たちかもしれません。
第1位
『Hello,Goodbye』1967年
ビートルズ中期の名曲。ポール・マッカートニー作。
英語の教科書にも掲載されています。
一般動詞の現在形しか出てきません。
主に第1文型と第2文型のみ。
肯定文、疑問文、否定文と出てきて学びやすいです。
形容詞も対義語で覚えられます。
すべて対句になっています。
曲自体も、簡単なコード進行で、リズム、メロディ、コーラス、アレンジ、構成、ストリングス、リンゴ・スターの絶妙なドラム、どれをとっても完璧です。
番外編として、ビートルズの曲ではありませんが、アメリカ、モータウンのマーヴェレッツが1961年に発表した曲『プリーズ・ミスター・ポストマン』を、ビートルズがデビュー前からカバーしています。
こちらもおすすめです。
『Please Mr.Postman』1963年
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