勉強の話 2023年1月31日|火曜日
教養堂では実力がつく学習指導を行っています。
気になった新聞記事がありましたのでご紹介します。
福岡の西日本新聞の2023年1月30日の新聞記事から。
各中学校の定期テストの過去問を塾が集めファイル化して、テスト前に解かせていることに対する問題点などの記事でした。
この記事の中の、ある学習塾側の意見は以下のものでした。
「入試に向けて内申点を上げる必要がある」
「保護者が要望している」
それに対して大学教授や弁護士の意見として以下のものが紹介されていました。
福岡大の勝山吉章教授(教育学)は「出題内容や正答を知った上で定期テストに臨むことになり、過去問以外の多様な出題を解く実力を養えない」と分析。
「経済的に塾に通えない生徒が、公平であるべき入試で不利になる恐れもある」とも訴える。
知的財産に詳しい大下良仁弁護士(第一東京弁護士会)は「テストは著作物に当たり得るので、塾が許可なくコピー、配布するのは著作権法違反の可能性が高い」と語った。
福岡県教委は「公教育の公平性が担保されないとなれば、何らかの対応が必要になる可能性はある」
教養堂では、
定期テスト前に試験範囲を集中して学習する勉強会を通常授業とは別の日程で行っておりますが、
「定期テストの過去問」を収集してそれを事前に塾生に解かせることはしておりません。
また定期テストの過去問を収集して「ヤマ」を張ったり、先生の癖を分析したりするような対策もしておりません。
定期テスト後に、どんな問題が出題され、どこを躓いたのかを知るために、テスト問題と解答用紙を塾生に持ってきてもらい分析することはあります。
私の感覚では、定期テストの過去問を事前に生徒に演習させると、あきらかにその後の学力が下がる気がしています。
一時的に成績が伸びることはあるかもしれませんが、長期的に見たら弊害が多いと考えています。
そして、過去問演習に慣れてしまっている子は、高校で伸び悩む傾向にあるのではないかとも感じています。
新聞記事にもあるとおり、過去問を知る立場にある子とない子の不公平という倫理上の問題があります。
これについては、学校の定期テストは出題する側が過去に出題したテストは出さないとするのが一番だと思います。
いわゆる使い回しをしなければ防げると思います。
教養堂の塾生は、定期テストの過去問演習をせず、試験範囲表にそって学校の教科書、サブ教材、教養堂で扱っている一般の問題集で勉強しています。
ヤマを張ったり、取捨選択することなく、自然とトップレベルまで成績が上昇してく子が多いです。
中学校の定期テストで、塾生が解けなかった問題には、
明らかに100点満点を防止するための難問奇問という問題もあるにはあります。
重箱の隅をつつくような問題や、教科書の隅々まで見ておかないと解けない問題もあります。
そうは言っても小手先に走らず、塾生には真正面から勉強してもらいたいです。
教養堂では日頃より基礎基本をみっちりやり込み、応用力に開花させます。
ですから定期テストよりも実力テストの方が強い子もいますし、さらには模試や入試に強い子が多いのです。
そして、高校進学した後はさらに伸び続けていく塾生がたくさんいます。
教養堂はこれまでもこれからも、このように指導するつもりでおります。
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