塾の日記 2019年5月23日|木曜日
小学生 理科の観察授業 サツキを解剖
教養堂ガーデンのサツキがいよいよ満開になりましたので、今週は小学生と中学生に、サツキの解剖を行うことにしました。
このような特別講義を時々入れて、思考の幅を広げております。
教養堂の場合、
理科の授業をしなければいけない。 → では植物の単元を取り上げてみるか。
ではなく、
サツキが庭に咲いた。 → では理科の授業にしてみるか。
という順になります。
体験による記憶は、最強です。
本日は、小学生に花壇から各自、自分でサツキを採りに行くところから始めました。
みんな一人一人、自分のサツキを優しく取り扱いながら、図にしていきました。
私:がくは何枚かな?
みんな:5枚‼
私:花びら(花弁)は何枚かな?
みんな:5枚‼
私:本当か??
みんな:5枚‼
花弁は5枚あるが、一つにつながっている(合弁花)ということをチェック。
私:では。いよいよ解剖するぞ‼
みんな:いいんですか??
私:うむ。この世に、やっと小さく開いた花ではあるけれど、みんなによって摘み取れてしまった。可憐な一輪の花の生命が、君たちによって終わろうとしている……が、勉学研究のためだ。仕方があるまい。
みんな:(少し動揺)
私:花の真ん中に細いのがある。何本?
みんな:6本‼
私:一つだけ、長いのがあるね。知っている人?
男子:めしべ‼
私:正解! めしべは1本、おしべは5本ですね。なんか、「5」という数字に縁があるね。
みんな食い入るように花を観察。
いいぞ。
じっくり観察すべし。
観察から科学がはじまるのだ。
次々と「さばいて」いく、小学生たち。
細かく解剖した上で、シートに載せてみました。
ここで、めしべの「子房」が姿を現す!!
私:それ、指でさわってごらん。
みんな:ちょっと固い。コリコリする!!
小3男子、すばやく鼻に近づけ、匂いを嗅ぎ始めた!!
私:どんな匂いがする?
小3:ちょっと……くさい。
私:……食べてみるか?
小3:イヤです(゚д゚)!
小6男子から、サツキの花言葉は何ですか?という質問があったので、みんなでインターネットで調べてみることに。
「節制」!
これはむずかしい。
みんな:「節制(せっせい)」ってなんですか?
その時、さすがは小6生、すばやく「黄色の国語辞典」(教養堂では小学生用国語辞典は表紙が黄色)を持って来て、調べ始めました。
「節制」……ひかえめにすること。
良い花言葉ですな。
観察したあとは、レポートを作成します。
観察を通しての感想や気づきを文章化します。
まだまだアウトプットは苦手です。
ここはこれから鍛えてあげたいです。
先ほどの小3男子は、最後に観察シートにこんな感想を書いてくれました。
「やくがゴマに見えました。がくは、リンゴのにおいがしました。子房の毛がふでのようでフサフサでした。」
などなど。
たとえ(比喩表現)を上手に使っています。
でも感覚がするどいなあ。
大人になると、こういう感想はなかなか出てきません。
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