勉強の話 2018年4月4日|水曜日
小中生 最初の1か月で行う指導
教養堂開塾から2か月
近所の五条川では桜も散り始めています。
川面には桜の花びらが浮かび、桜の木々ももう葉桜になりかけています。
さて教養堂の春期講習もまもなく終わり、新学期4月の授業が始まります。
中学生には英語と数学の予習を進めて来ました。速い子で1学期の中間テスト範囲が終わろうとしています。
開塾して2か月あまりですが、すでに塾の雰囲気ができつつあります。
集中できる空気感というものが少しずつ醸成しています。
みんなマナーが良く、前向きな勉強姿勢があります。
開塾して入塾していただいた塾生のみなさんと保護者様に、教養堂の方針をご理解いただいていることに本当に感謝しています。
まだまだ不完全な塾ですから、保護者様の叱咤激励を賜れば幸いです。
教養堂のこれから目指す学習空間
ここからさらに本質的な学習空間を演出したいです。
本質的な学習空間とは、自ら学ぶ意欲にともなって、どんどんこの教養堂を活用し始めることです。
講師はそれを喚起させる導火線の役割になります。
つまり塾生が、主体的な塾の主人公になることを意味します。
かつてイギリスのロックバンド「ザ・ストーン・ローゼス」はオーディエンスこそがライブの主役である、と言いました。
塾もそうでありたいと私は考えています。
入塾してからの初めの1か月で行う指導
①学習面
入塾したばかりの子たちには、まずは黙々と集中するスタイルに慣れてもらいます。そしてスモールステップで確認とアドバイスをします。
ここでそれぞれの子たちの癖がありますから、細かく指摘します。
主な点は以下の通りです。
・字の書き方
・ノートの使い方
・答え合わせの仕方
・スピード
・質問の仕方
・理解度
・段取り
・定着度
これらの気になる点をその都度アドバイスをして軌道修正します。
ただし一回ではなく、慣れるまで何回もアドバイスします。
②応答
さらに塾では言葉遣いが大切です。
・行き帰りの日常の挨拶
・返答
「挨拶」は自然にできる子とそうではない子といます。
習慣の問題です。それまでのご家庭で挨拶のしつけがなされた子となされていない子では、大きな差があります。
ちなみに「挨拶」は世界のどこへ行っても最初に覚えるべき言葉です。
映画「未知との遭遇」(スティーブン・スピルバーグ監督)では、宇宙人との最初の交信が非常に重要なテーマとなっています。
つまり信頼関係を最初に作るすべてにおいて優先するのが「挨拶」になります。それは未知なる宇宙人だったとしてもです。
相対的に挨拶ができる子は次の「返答」もスムーズにできます。
「返答」にはいくつか分かれますが、まずは意思表示です。
「はい」「いいえ」
なんでもないことですが、ここから教えます。
意思表示ができない子はこれまで何となく済まされてきたのです。
これも習慣化します。
また「たまに」「普通」「たぶん」などのいわゆる曖昧な言葉は、これも癖になる言葉ですから、変えるように言います。
自分で文章立てて言えることはすなわち国語の力も養います。
③質問
次に「質問」です。
まず分かるのか、分からないのか。
この場合「分かっている」と応えても、客観的には「分かっていない」という事があります。
ここが大事です。
類似問題や演習で理解度を見て、その子の認識を確認します。
ほとんどの子は最初の認識が甘いです。
そこはドンドン確認していき、認識の程度を修正します。
だいたいこれらの事を1か月から2か月かけて「勉強の型」を作ります。
その間、勉強することが面白く感じられる授業も行います。
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