勉強の話  2020年6月22日|月曜日

中3に聴かせたい! ロックで学ぶ英語の「現在完了」この5曲

ロックで学ぶ英語シリーズ。

 

今回は、「中3に聴かせたい! ロックで学ぶ英語の「現在完了」 この5曲。」

いつものことながら、翻訳は私で、直訳・意訳・飛躍。

 

 

それでは早速ご紹介。

 

もはやロックというより永遠のスタンダードナンバー。

 

Stand by me

by Ben E King

 

ベン・E・キング

「スタンドバイミー」

1961年

 

When the night has come, 

and the land is dark.

夜が来たと思ったら、大地が暗くなる。

 

And the moon is the only light we’ill see.

そして月が私たちが見る唯一の光。

No,I won’t be afraid.

No,I won’t be afraid.

いいや、僕は怖がらない。

怖がらない。

 

Just as long as you stand,stand by me.

ただあなたがいてくれるだけでいいので、私のそばにいて。

 

冒頭の歌いだし。

これだけでも名曲です。

 

「夜がやって来た」から、「大地が暗くなる」という現在へ。

 

情景もぴったりです。

 

 

では、3曲目の前に2曲目にまいります。

 

現在完了形といえば、もうこれしかありません。

CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)の「雨を見たかい」 1971年

 

邦題がすばらしいんですよね。

 

Have You Ever Seen the Rain

直訳すると、「あなたは今までにその雨を見たことがありますか?」となるところを、

「雨を見たかい」。

 

普段、「雨を見たかい」って、あまり言わないのですが、ストンと入ってきます。

 

歌詞全部が、中学生でも分かるという非常にシンプルで奥深い名曲です。

 

では、この雨とは一体なにか、ということですけれども。

いろんな解釈が分かれるところです。

一説によるとベトナム戦争で米軍が撃ちまくったナパーム弾を指しているとも言われますが、名曲は時代を越えますから、どんな解釈でも良いと思います。

 

I wanna know, have you ever seen the rain
私は知りたい。君はその雨をこれまでに見たことがあるかい。


Coming down on a sunny day.

晴れの日にも落ちてくるという。

 

Have You Ever Seen the Rain  

by Creedence Clearwater Revival

 

CCRはいかにもアメリカのロックバンドの雄ともいうべき存在です。

活動は1968年頃から。

ウエストコースト、サザンロックの元祖のような存在です。

 

 

さて、次は一気にアンダーグラウンドに深堀りしていきます。

 

ロス出身のサイケデリックバンドと言えば、ジム・モリソン率いるドアーズ。

 

モリソンのフランス象徴詩に影響を受けたような内省的な歌詞が特徴です。

ここでは、セカンドアルバム『ストレンジ・デイズ』から、

「My Eyes Have Seen You」

Strange Days  by the Doors 1968

 

My eyes have seen you.
私の両眼がずっとあなたを見ています。


Stand in your door.

あなたの扉に立って。


When we meet inside

私たちが中で会った時


Show me some more

もっと私に見せてください。

 

 

 

そういえば、ジム・モリソンが27歳でパリに客死して2021年で50年が経ちます。

 

CCR、ドアーズと、アメリカ西海岸の偉大なロックバンドが続きました。

 

次はカナダ出身ですが、こちらもアメリカのロックに欠かせない一人。

バッファロー・スプリングフィールド、クレイジーホース、CSN&Y。

幾多のバンドとのコラボも素晴らしいですが、ソロアーティストとしての足跡も偉大。

 

今ではほぼ仙人のような存在感、孤高の人、ニール・ヤング。

と、くればまずはこの一曲。

 

アルバム「Harvest」から

『Heart of Gold』(孤独の旅路) 1972年

 

I want to live
私は生きたい

I want to give
私は捧げたい

 

I’ve been a miner for a heart of gold 
私はずっと黄金の心を求める鉱夫でありつづけてきました。

 

It’s these expressions I never give
これらのことは、私が今までに表したことのない表明なんですが。

 

That keeps me searching for a heart of gold.
そういうのが、私に黄金の心を探し続けさせるんです。

 

And I’m getting old
そうして私は年老いていきます。

 

Keep me searching for a heart of gold
黄金の心を探し続けて

 

And I’m getting old
そうして私は年老いていきます。

 

I’ve been to Hollywood
私はハリウッドに行ったことがあるし

I’ve been to Redwood
私はレッドウッドにも行ったことがあります。

 

I crossed the ocean for a heart of gold
私は黄金の心を求めて大海も渡りました。

 

I’ve been in my mind

私は私の心の中にも分け入りました。

It’s such a fine line
それはもうすばらしい道程でした。

 

Keeps me searching for a heart of gold
黄金の心を探し続けて

 

And I’m getting old
そうして私は年老いていきます。

 

You keep me search’n and I’m growin’ old

君は私を探し続けさせて、私は大人になっていく。

 

 

壮大かつ繊細な歌詞です。

ニール・ヤングそのままのような詩です。

 

これを聴きながら、アメリカ大陸をルート66に沿って車でずっと横断してみたいです。

 

 

それでは5曲目。

1970年代後半、ロンドン・パンクの雄、The Clash の登場。

 

 

青春の一曲。

2枚組サードアルバムから、

『London Calling』(ロンドンコーリング) 1978年 

「I’m Not Down」

 

 

I’ve been beat up

私は打ちのめされてきた。

I’ve been thrown

私は放り出されてきた。


But I’m not down

でも私は沈まない。

I’m not down

沈みはしない。


I’ve been shown up

私はずっと矢面に立たされてきた。

But I’ve grown up

でも成長しつづけた。

 

And I’m not down

そして沈まない。

I’m not down

私は沈みはしない。

 

 

それでは次回は、

「ローリング・ストーンズで学ぶ5文型」をお送りいたします。

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