勉強の話  2019年11月21日|木曜日

教養堂のこだわり教材⑦ 『GIBSON J45』音の授業

 

中1理科「音」の授業を準備中です。

期末テスト後に行う中1理科の「音」の特別授業の準備のために、家からギターを持ってきました。

教科書はモノコードで説明しますが、ギターも構造的には同じです。

ギターを使って、五感で音を確かめてもらいたいのです。

 

使用するのは、王道のフォークギター、GIBSON J45。

ボブ・ディラン、加藤和彦、吉田拓郎などなど。

打楽器のように弾けるギター。

強いストロークでアタックしたら、パーンと音が飛び出ます。

 

音叉とチューニング

太い弦と細い弦の音の違い。

おさえるフレットによっての高低。

はじく強さで変わる音の大きさ。

ペグを回して、弦のテンションを変る。

音叉でチューニング。

電話の通話音とGの音の聴き比べ。

音階。

ハーモニクス。

オクターブ。

コード。 

和音。

不協和音。

ブルースコード。

モード。

音楽と数学の融合のことなどを話します。

 

エレキ・ギターも追加か。

今はアコースティック・ギターで考えていますが、ウーム、場合によってはエレキ・ギターも持ってこようかな。

そうすると、アンプが必要か。

エフェクターを持ってきてもいいな。

こりゃ、電気エネルギーと音エネルギーにも発展できるな。

ピックアップコイルの仕組みとか。

準備は続きます。

 

 

そして、授業前に見つかる。

教室の片隅に置いておいたギターケースを、早速、夕方小学生に発見されてしまいました。

ちょっとした教室の変化も見逃しません。

するどい。

興味津々。

 

「これ、なんですか?」

-ギターです。中学生の音の授業で使うのです。

 

「見せて下さい。」

-はいよ。

 

中学生と同じように触らせてみます。

おそるおそる触る子、思いっきり弦をはじく子、いろいろです。

どんどん触って、弾いて、ギターというものをつかみとって、物が放つ存在感をつかんでほしいです。

 

おもむろに一人の子が聞きました。

ブラスバンドでトロンボーンを担当している子です。

「先生、弾けるんですか?」

-もちろん。

 

「弾いてください!」

-いいですよ。何かリクエストありますか?

 

一瞬の沈黙の後。

「USA!」

 

-ん? YMCA?

  西城秀樹の?

 

「USAです。」

-ああ、USAね。

  アメリカ!

  アメリカ合衆国の国歌!

  The Star-Spangled Banner!

  1969年ウッドストックのジミヘンのように弾けばいいのか?

 

「ダパンプの。」

-そっちか!

  うーん。

  フォーク・ギターだとサンバになっちゃうよ。

  パス!

  代わりに何か弾きながら歌うわ。

  岡林信康の「くそくらえ節」、知ってる?

  知らないか。さすがに古いか。

  じゃあ新しいところで、吉田拓郎の名曲「リンゴ」を歌います。

 

♪Em G A B7  

♪Em G A B7 

一つ目のリンゴを~ 君が二つに切る

僕の方が~少し大きく切ってある

そして、二人で仲良く~かじる

こんなことはなかった~少し前までは

薄汚れた喫茶店のバネの壊れたイスで

長い話に相槌打って

そしていつも右と左に別れて……

 

作曲 よしだたくろう

作詞 岡本おさみ

 

気持ちよく歌ったものの軽くスベったので、一番だけにして最後に「禁じられた遊び」をアルペジオで弾いて終わらせました。

 

もちろん後日、練習して「USA」を無理くり披露しました。

芸人はリクエストに応えねば。

 

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