勉強の話 2023年3月17日|金曜日
中1に聴かせたい! ロックで学ぶ英語の「can」この5曲
ロックで学ぶ英語シリーズ。
いつものことながら、直訳・意訳・飛躍。
今回は助動詞 「can」 この5曲。
「can」は使い勝手がよく、後にくるのが動詞の原形ということもあり、今では小学校の英語でもすぐ習うようになりました。
「~できる」 「~できない」 という表現は英語の導入にはとても使いやすいです。
まずは1曲。
We can work it out
by The Beatles
written by Lennon&McCartney
1965年
ザ ビートルズ
「恋を抱きしめよう」
ビートルズ中期の曲。
作曲は主にポール・マッカートニー。
ビートルズ変革期の始まりを予感させるシングルナンバー。
途中、拍子も変わり一風変わった曲。
邦題「恋を抱きしめよう」はかなり無理があります。
歌詞の内容は恋人とやり直そうという曲です。
Try to see it my way
Do I have to keep on talking till i can’t go on ?
While you see it your way
Run the risk of knowing that our love may soon be gone
We can work it out
We can work it out
私たちは上手くやれるはずです。
「can」は、可能を表す「できる」という訳のイメージがあります。
こちらの曲ではそれでも十分伝わりますが、「~はずだ。」 という訳でもしっくりきます。
ビートルズにはもう一曲 「Can’t buy me love」という初期の大ヒット作があります。
こちらは第4文型SVOOを使ったタイトルです。
今回は割愛しました。
次は「can」の否定文を3曲連続で。
You can’t catch me
by Chuck Berry
1956年
チャック・ベリー
「ユー キャント キャッチ ミー」
ロックンロールの始祖の一人でロックレジェンド、チャック・ベリー。
ギター・ベース・ドラム・ピアノだけでこんなにグルーブを出せるとは。
スピード違反の曲でもあり、いろんな解釈ができる曲でもあります。
Now you can’t catch me
今や あんたは俺に追いつくことができない
Baby you can’t catch me
赤ちゃん あんたは俺に追いつけないよ
‘Cause if you get too close
だってもしもあんたが詰めてきたら
You know I’m gone like a cool breeze
俺は涼しい風みたいにいっちまうからな
今、聴くとまさにラップ。
言葉をロックのビートに乗せるのがいかに革新的だったかが分かります。
やはり原点はいつ聞いても色が褪せないものです。
I can’t explain
by The Who
written by Pete Townshend
1965年
ザ・フー
「アイキャンエクスプレイン」
ザ・フーのデビュー曲。
リフ一発で踊れるポップチューン。
60年代 スウィンギング ロンドンを代表するアンセム。
当時のモッズ達に支持されました。
ティーンエージャーの気持ちを代弁したかのような歌詞。
I can explain
説明なんてできない
Got a feeling inside (can’t explain)
Its’ a certain kind (can’t explain)
I feel hot and cold (can’t explain)
Yeah, down in my soul, yeah (can’t explain)
I said (can’t explain)
I’m feeling good now, yeah, but (can’t explain)
Dizzy in the head and I’m feeling blue
The things you’ve said, well, maybe they’re true
I’m gettin’ funny dreams again and again
I know what it means
But I can’t explain
I think it’s love
Try to say it to you
When I feel blue
But I can’t explain (can’t explain)
Yeah, hear what I’m saying, girl (can’t explain)
次は70年代ロンドン・パンクを代表するこの一曲。
Rudie Can’t Fail
by The Clash
written by Joe Strummer, Mick Jones
1979年
ザ・クラッシュ
「しくじるなよ ルーディー」
邦題は「しくじるなよ」。
単純に、「失敗できないよな ルーディー」でいいかなと思います。
Rudie はスラングで不良少年 「rude boy」 を縮めた言葉。
「can’t」 の発音も 「キャント」ではなく、イギリス英語ぽく 「カント」と聞こえます。
I know that my life make you nervous
But I tell you that I can’t live in service俺の生き方がお前を悩ますんだろ
でも俺はお前のために奉仕して生きてんじゃねえよ
Rudie can’t fail
ルーディーは失敗できないぜ
それでは5曲目。
ロックでKingと言えばこの人。
エルビス・プレスリー
Can’t Help Falling In Love
by Elvis Presley
written by George David Weiss, Luigi Creatore & Hugo Peretti
1961年
「好きにならずにいられない」
エルビス・プレスリー
Wise men say only fools rush in
賢い人たちは言う、急ぐのは愚か者だけだと。
But I can’t help falling in love with you
でも私はあなたを好きにならずにいられない。
Shall I stay? Would it be a sin?
とどまるべきか? 罪になるだろうか?
If I can’t help falling in love with you
でも私はあなたを好きにならずにいられない。
Take my hand, take my whole life too
手を取って 私の全人生も。
For I can’t help falling in love with you
あなたを好きにならずにいられない。
cannot help ~ing の慣用表現
「つい~してしまう。」
「~するのをおさえられない。」
この曲はもう数えきれないくらいのカバー曲があります。
ハイスタンダードのパンク風もいいです。
私のイチオシはこちら。
エンディングで流れるバージョンは映画の余韻とともに印象深いです。
Some Kind of Wonderful
1987年
邦題「恋しくて」
アメリカの高校生の淡い恋愛関係を描いた映画。
男子高校生役にエリック・ストルツ、リー・トンプソン(バック・トゥー・ザ・フューチャーのガールフレンド役の方)、そしてボーイッシュのけなげでせつない同級生の女の子役にメアリー・スチュアート・マスターソン。
次は、“ロックで学ぶ英語の 「will」 この5曲”
でお会いしましょう。
さよなら
さよなら
さようなら……
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