勉強の話  2025年3月5日|水曜日

中1に聴かせたい! ロックで学ぶ英語の「現在進行形」この5曲

ロックで学ぶ英語シリーズ。

 

いつものことながら、直訳・意訳・飛躍。

今回は「現在進行形」 この5曲。

 

ロックではなくいきなりフォークですが、まずは名曲から。

 

Blowin’ in the wind

by Bob Dylan

1963年

 

ボブ・ディラン

「風に吹かれて」

公式のソニーミュージックから日本語版でご紹介します。

 

How many roads must a man walk down before you call him a man?

 

How many seas must the white dove sail before she sleeps in the sand?

 

Yes, and how many times must the cannonballs fly before they’re forever banned?

 

The answer, my friend, is blowin’ in the wind

 

The answer is blowin’ in the wind

 

1960年代公民権運動が盛り上がる中で、プロテストソング(社会風刺・反体制)の代表曲としても有名です。

セカンドアルバムからの代表曲。

 

最後の押韻も秀逸です。

“man”

“sand”

“banned”

 

 

She’s leaving home

by The Beatles

1967年

 

ビートルズ

ビートルズ中期のポール・マッカートニー作。

イエスタディ、エリーナ・リグビーに続く弦楽曲ナンバー。

ハープも入ってよりクラシックテイストに。

 

She is leaving home 

after living alone

for so many years

 

家出をする女の子とそれを嘆く両親の歌です。

サビの部分のポールとジョンのコーラスの掛け合い。

彼女は家を出るという歌詞に両親の嘆きが交互に入ります。

その後、上記の歌詞が締めくくります。

こちらも韻を踏んでいて素晴らしいです。

 

 

I am waiting 

by Rollimg Stones

1965年

 

ローリングストーンズ

 

I am waiting, I am waiting
私は待っている、私は待っているんだ。


Oh yeah, oh yeah

あぁ… あぁ…

 

Waiting for someone to come out of somewhere
どこからか誰かが出てくるのを待っているんだ。

 

You can’t hold out, you can’t hold out
君は持ちこたえられない、君は持ちこたえられない。

 

See it come along and
それが進んで来るのを見てろよ。

 

Don’t know where it’s from
どこからやってくるのかわからない。


Oh, yes you will find out
あぁ、そう、君は見つけるだろう。

 

Well, it happens all the time
えぇ、それはいつも起こることなんだ。


It’s censored from our minds
それは心の中では削除されている

 

You’ll find out
君は見つけるだろう

 

Slow or fast, slow or fast
遅いか早いか、遅いか早いか

 

Oh yeah, oh yeah

あぁ、あぁ…

 

End at last, end at last
最後の終わり、最後の終わり


Oh yeah, oh yeah

あぁ、あぁ…

 

Waiting for someone to come out of somewhere
どこからか誰かが出てくるのを待っているんだ。


Stand up coming years
立ち上がろう、来たるべき年へ。


And escalation fears
そしてエスカレーションする恐怖


Oh, yes we will find out
ああ、そうだ、私たちは見つけるだろう。

 

Well, like a withered stone

えぇ、しぼんだ石のように


Fears will pierce your bones
恐怖が君の骨を貫通するだろう。


You’ll find out
君は見つけるだろう。

 

Oh yeah, oh yeah

あぁ… あぁ…

 

Waiting for someone to come out of somewhere
どこからか誰かが出てくるのを待っているんだ。

 

ほぼ全文をご紹介してしまいました。

 

ずっと待っているんです。

この人はもうずっと待ち続けているんです。

おそらく、これは……

 

トイレで順番待ちしている歌ではないでしょうか。

 

相当緊迫した様子ということが分かります。

しかも、もう骨を貫通するくらいに危ない状況なのです。

 

どこからか誰かが出てくるのをひたすら待ち続けているのです。

こういう現在進行する危機感を表現するのにぴったりなのが、

「進行形」なのです。

 

しかしこれは尋常ではない切迫感です。

単なる、小でも大でもなさそうです。

 

おそらく尿管結石ではないでしょうか。

Rolling Stones (転がる石) なだけに。

 

 

I’m only dreaming 

by Small Faces

1968年

 

スモール・フェイセス

 

See me walking down the street
Turn your head and walk away
‘Cause by now you ought to know how I feel
And there’s no more
I’m only dreaming
I’m only dreaming

 

こちらもイギリスのロックバンドです。

1960年代中期のロンドンを代表するスモール・フェイセス。

というよりモッズシーンに置いては超重要バンド。

 

この曲は、デビュー時のR&Bを下敷きにしたダンスナンバーを中心に演奏していた時代からやや落ち着いたメランコリー&サイケデリックテイスト期の名曲です。

ボーカルのスティーブ・マリオットのシャウトが聴きごたえあります。

 

分かれた元恋人に街の通りでニアミスした時の歌でしょうか。

ちょっと気まずいですが、ここは涼しげな顔をして、

夢見ているだけさ、とやり過ごします。

 

 

スモール・フェイセスが盛り上げたモッズシーンを1970年代に正当に継承したのが、ジャムです。

70年代のパンク勃興期にパンク精神を受け継ぎながらも、モッズ精神を前面に出しました。

その中から社会のメインストリームではなくアンダーグラウンドで行く、という決意表明のナンバー。

 

Going underground 

by The Jam

1977年

 

ザ・ジャム

 

 

And the public wants what the public gets

大衆が手にするものを大衆は欲しがる。

 

But I don’t get what this society wants

でも私はこの社会が欲するのは手にしない。

 

I’m going underground

私はアンダーグラウンドに行くよ。


Well the brass bands play and feet start to pound

えぇ、ブラスバンドが奏でて、足を踏み鳴らそう。


Going underground

アンダーグラウンドに行くよ。


Well let the boys all sing

少年たちみんなに歌わせ

 

and the boys all shout for tomorrow

少年たちみんなに叫ばせよう  明日に向かって

 

 

進行形まだまだ名曲がありますが、お時間がいっぱいいっぱい。

次回は「受け身」(受動態)を取り上げてみましょうか。

 

 

明日も見てくれるかな!?

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