こんな話  2024年10月24日|木曜日

はにわ展 東京国立博物館にて

2024年10月16日~12月8日まで、東京国立博物館にて「はにわ展」が開催されています。

休みを利用して開催初日に馳せ参じました。

 

見ごたえたっぷりの素晴らしい展示でした。

全国から選りすぐりの「はにわ」たちが一堂に会する、はにわの全国大会のようです。

 

愛知県からは、犬山市の青塚古墳出土のものと、春日井市味美の二子山古墳出土のはにわが参戦。

地元出身のはにわは応援したくなります。

なんといっても群馬県勢が熱いです。

保渡田八幡塚古墳など、たくさんあります。

その次が埼玉県勢でしょうか。こちらは稲荷山古墳があります。

 

目玉は、教科書にも掲載されている国宝「挂甲の武人」が群馬の工房で作られた他の同じ形態の「はにわ」5体を集めた展示です。

もちろん「踊るはにわ」は真っ先に展示されていました。

「はにわ」が各地に作られたのは、古墳時代 3世紀から6世紀ごろまでです。

分かりやすく言うと、邪馬台国の卑弥呼の後から、聖徳太子が摂政になって仏教を取り入れる頃の前までです。

 

各地に古墳が作られ、その周りに「はにわ」が並べられました。

最初は壺形や円筒形でしたが次第に人や動物、家や船などを模した人形が作られました。

まさに元祖ゆるキャラともいうべき、ほのぼのとしたオブジェです。

群馬県にあったある工房で作られたとされる「武人はにわ」5体。

全国各地に散らばり、1体はアメリカのシアトル美術館所蔵のものもありますが、今回一堂に会しました。

圧巻です。

武人はにわ5兄弟。

夜中、だれもいなくなったころを見図り、5兄弟みんなで会話していたら面白いです。

オリジナルの色で再現。

印象が違ってきます。

1800~1400年前のいにしえの像たち。

見る方もそのパワーに圧倒されます。

動物たちのはにわも慈しみが感じられます。

このゆるい感じ、牧歌的な時の流れ。

 

公式図録も買いました。

授業内でご紹介いたします。

 

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